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私立ウィスタリア学院~新米教師とイケメン教師たち

第12章 真相


「まぁ今日ナマでしちまって、
もしそういうことになったら
ちゃんと責任も取るつもりで
いるから安心しろよ。」

「ま、待って…
もしそういうことになったらって…!!

就任1年目からそんな風に
なるわけにいかないよ…!」

「あ?別にいいじゃねぇか。」

「無責任なこと言わないでよ!」

「言ってねえよ。
もしそうなったら、
しっかり制度を利用すればいいだろ。」

「制度…?」

「ああ。確かに1年目でっていうのは
あるかもしれねぇけど、
ぶっちゃければ今は女は
お前一人なんだから、
好きに利用できるもん利用して
いろんな前例作っていけばいい。

そうすることで
次に来る女教師が
働きやすい環境にしていけばいいだろ。」

「………!」

「こんなオイシイ環境ねぇし、
なによりもみんなきっとお前のこと
助けたいと思ってるはずだぜ。」

「…それでもいいのかな…。」

「当たり前だろ。
あんな訳わかんねぇ理由で
ここまで来れたお前なんだから
これからもここで図太く
やっていけると思うぜ。」

「図太くは余計…」

「まぁ女教師にちょっかい出したことは
そのときにちゃんと
お前に言わなかったのは悪かった。
でも本当に浮気心はない。
嘘はついてない。」

(知っている…
シドはこういうことで嘘つかない。

普段は人をおちょくったり、
からかったりするけど、
本当はどこまでも真面目で
とてつもなく優しいんだよね…)

アヤセは高ぶった感情が
ゆるゆると落ち着いて行くのを感じた。
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