第5章 物理の先生
しかもアルバートの左手が
アヤセの右胸の上に
置かれた状態である。
「ちょっ…嫌っ…!」
アヤセは身をよじって
その状態から逃れようとしたが、
それよりも先にアルバートが叫んだ…!
「…こ、これだ…!」
というと、
おもむろに アヤセの胸を揉みしだく。
「えっ…あっん…!」
「この弾力性だ…!
そう、あとはこの弾性を
みちびく公式さえあれば
授業は成功する…!」
なおもやわやわと
アヤセの胸を揉みしだき、
いつの間にかその手は両方に増えていた。
(な、何を言ってるの!?)
顔を真っ赤にした
アヤセの口からは
少し荒い息づかいと、
淫らな声が漏れていた…。
「んぅ…はぁ…はぁ…ぁん…」
(結局なんで、こういうことに…!?
しかも胸を触られるって…!)
やめて、とばかりに
アヤセが少し身をよじらした瞬間、
キーンコーン……
それはアヤセが
体育館に来るよう
指定された時間に鳴る
チャイムだった。
(う、うそっ…)
同時にアルバートも、
ハッ…
と自身がしていることの
大変さに気づき
あたふたと弁解する。
「こ、こ、これはなんというか、
べ、別にこうしたかった訳ではなく…」
「もういいですから、どいてください!!!」
強めに言い放たれた
アヤセの言葉に
アルバートはビクリとすると
サッとそこから身を退けた。
「んもう…!」
アヤセはパッと起き上がると、
体育館めがけて全速力で駆けていった。