The result of revenge [ディアラバ]
第3章 First experience~初めての経験~
「さぁ、こちらです。」
レイジさんは、ドアを開けた。
「わ、綺麗。」
思わず声が出た
広い部屋に、ちょっとした本棚、
ベッドも大きくて、窓も大きい。
「クク...当たり前です。私の使い魔はきっちり仕事しますからね。」
自慢げに話している。
そう言えばレイジさんの部屋もとても綺麗だったっけ......
「さぁ、もうすぐ夜が明けますよ、貴女も早く寝るように。では...」
──バタン。
扉が閉まる音が妙に響いた
あ、もう行っちゃった...
色々聞きたい事があったが、この不便な身体と、2度の吸血で、身体は悲鳴を上げていた。
「もう寝よう......」
ベッドに、うつ伏せに倒れ込んだ。
「はぁ...。」
眠いのに、眠れない...
しばらく色んなことが頭をぐるぐるしていた
「またあの紅茶飲みたいな......。」
とても落ち着く匂いのする紅茶
目を閉じ思い出す。
「............。」
何故かそのまま自然と眠りの中へ入っていった。
しばらくすると───
「んん......。」
何か重いし苦し.........
「......ん.........」
寝息?!
誰か上に乗ってる?!?!
しかもそのまま寝てる??
「ちょ、ちょ......!」
あまりの苦しさに横にズレた
──ドサッ
今度は私の真横に横たわる
「だ、誰?!」
せっかく眠れたと思ったのに...
「んん.....静かにしてくれ....すぅ...」
一言言って、また眠った。
薄暗くてよく見えないけど、シュウさん?
「どうしよう。」
私は困り果てた..
下手に起こして機嫌悪くさせたら、何されるか分からない。私はその場で固まっていた...
しばらくして隣をチラッと見る
さっきよりも月明かりが強くなっていて
顔がよく見える...やっぱりシュウさんだ
整った顔立ちに、肌が綺麗...
しばらく見とれてしまっていた。