第2章 The first impression
白星side
転校初日はあっという間に過ぎていく
クラスの友達と別れを告げて
3階の化学準備室に向かう。
3年生の階は、なにやら騒がしい。
部活に追われるもの。
勉強に追われるもの。
はたまた、教室の片隅では
女の子の歓声が聞こえる……。
何やってるんだろう……。
なんて、考えながら
化学準備室に向かう。
「あ。」
ドアに手をかけた瞬間
横から、ドアに手をかける人が。
岩泉「あ、わり。」
「いえ。」
岩泉「??ほら、入れよ。」
「ありがとーございます…っ。」ペコ
優しくエスコートしてくれた先輩。
化学準備室に入るなり
あたりをキョロキョロ見渡す。
……先生は見当たらない。