第15章 honey
Aside
ずっと好きだった
その人はいつも近くにいて
どんなにつらいときも、俺の心を温めてくれた
だけど近すぎて、
これ以上近づいたら、俺たちの関係は壊れてしまう
そう思って、この気持ちはずっと心の奥に隠していた
だけど、ある日の仕事終わり
めったに自分から誘ってこないその人は、俺を家に招いた
N「好きです…っ」
帰り際に後ろから服の裾を掴まれ、まるで少女マンガのような告白
真っ赤な顔を隠すように俯き、少し震えていた
そんなかわいかった彼も…
N「相葉さん、なにぼーっとしてんの?」
普段はこんな調子
クールというか、照れ隠しなのだろうか
だけど
「あ、ごめんごめん、和のこと考えてた」
って笑顔で返すと
N「もう!ばかっ!」
告白のときみたいに顔を真っ赤にして、少し嬉しそうにする
素直じゃない和も、
素直な和も、
全部好きだ