第8章 きっとこれは…?
Nside
大野さんと話さなくなってから、俺は抜け殻のようだった
家で1人の時は潰れるまで飲み続けた
目が覚めるとひとりぼっち
あの頃に戻りたい
S「おはよう、ニノ大丈夫?顔色どんどん悪くなってるよ」
廊下をぼーっとしながら歩いていると
翔さんが後ろから話しかけてきた
「おはよーございます
顔色悪いのは翔さんもだよ?」
S「そうかな?」
きっと翔さんも悩んでるんだ
S「今日も智くんに話しかけてみる?」
もう限界だ…
「話しかけたってもう無駄ですよ…」
S「ニノ…」
そんな時だった
O「ニノ!翔くん!」
会いたかった人が廊下の向こうから駆けてきた
S「智くん!?」
N「なんで……」
俺たちは驚くとともに、頭が追いつかず混乱していた
O「話したいんだ、今までのことっ
本当に悪かった……
許せなくてもいいんだ、ただ
おいらの、話を聞いてほしい」
珍しく汗をかいて走った大野さんは息切れしていた
N「お、おじさんがそんな急ぐほどのことなら、聞いてあげてもいいですよ…?」
S「おじさんって(笑)」
素直じゃないと自分でも思うよ
だって本当は嬉しいから
どんな話でもいい
今、目を合わせてられるだけで
俺は嬉しくてしかたがない
O「ありがとっ…じゃあまた帰りに」
そう言って大野さんは何もなかったように楽屋へ入っていった
S「ニノ、嬉しそうだね(笑)」
珍しく顔に出てしまっていた
「翔さんだって、顔色良くなりましたよ?」
S「え!まじかよ…」
「ふふふっ、俺たちも入りますか」
その後の収録は2人して上機嫌で、相葉さんにはドン引きされた
Jはなんだか優しい目をしてこっちを見てて
「気持ち悪いですよ…?」
そう言うとグーで殴られそうになったけど
M「まったく、困ったやつらだな」
そう言って許してくれた