第8章 きっとこれは…?
Oside
きっかけは些細なことだった
いつもいろんなお仕事を頑張ってこなしている翔くんが、今年も生放送の音楽番組の司会を勤めることになった
半日ほど続く激務のクライマックスは、おいらたち嵐の歌唱が恒例になっていた
衣装に着替える翔くんに声をかけた
「長時間お疲れ様、あともう一踏ん張りだから頑張ろうね」
S「智くん、ありがとう」
そう言って見せた顔は、疲れを見せないように作った偽りの笑顔
おいらたちの出番が終わると同時に番組も終了した
おつかれさまでしたとたくさんの人から声を掛けられる翔くんは、笑顔で対応していく
でも、翔くんの顔は少し赤くなっていて
「翔くん、熱あるでしょ?早く帰りなよ?」
こっそりと耳打ちをした
すると
S「どうして智くんにはわかっちゃうかなぁ…」
そう言っておいらの肩に手を置いた翔くんの全体重がおいらにのしかかった
「翔くん!?!?」
気が抜けたのかぐったりとする翔くんを抱えて楽屋へと向かった