第19章 夜ってこんなに長かったっけ?
私が落ち込む間にも秘部からはじわじわと血液が滴り落ちる。
『リエーフごめん。電気つけるよ?』
リエーフが声を発する前に部屋の電気をつける。周りを確認するがシーツは無事みたい。机の上からウエットティッシュを取り、リエーフに渡す。
「美優さん…もしかしてどっか切れちゃった…?」
『リエーフごめん…生理…きたっぽい…』
私は、怪我をさせたのかと落ち込むリエーフに事実を伝えた。リエーフはしゅんとしてる。
『ごめん…』
「美優さんは悪くないです。生理ならしょうがないっすよね…」
私に気遣い笑顔を向けるがやはり残念そう。
リエーフの唇にキスを落とすと、私はリエーフに"待て"をさせ、クローゼットから生理用のショーツを持ち、お風呂場に向かった。
ささっと下着を洗い、血液を流してから部屋に戻ると、部屋の電気は消えリエーフは私の枕を抱きしめ、ベッドに横たわっている。
私はベッドの淵に座るとそっとリエーフの頭を撫でた。
『ごめんね…』
「謝らないでください。」
横になりながら目を開け、フニャリと笑うリエーフ。
『寝てたんじゃ…』
「流石に寝れないっすよ。」
苦笑いするリエーフに心が痛む。
リエーフは起き上がると私の背中からぎゅっと抱きしめる。
「今回のはしょうがないですよ。タイミング悪かっただけっす。今度日を改めてってことで。」
首をこくりと下に降ろすと、リエーフはそっと私から離れ、私のベッドに横になった。
「美優さん、寝ましょ?」
リエーフは片腕を横に伸ばし、もう片方の手で手招きをする。
『しょうがないなぁ。』
私がリエーフの腕の中にすっぽりと収まるとリエーフのフレグランスの爽やかながふわりと香る。合宿の疲れからか、私はリエーフに抱きしめられながらいつの間にか眠りに落ちていたのだった。