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猫王子と犬平民
第16章 猫王子と怪我人
11月も中盤に入り、いよいよ新人戦が始まった。
あれからあたしは全力で皆のサポートをした。松葉杖も外れ1人で歩けるようにはなったが、やはりバレーが出来るまでではなかった。
皆は一生懸命に戦った。戦って戦って、汗を流しボールに食らいついた。
しかし、戦った者全てが勝者になれるわけではないことは、嫌なくらい夏で味わった。
あたし達洛山高校バレー部は
またしても届かなかった。
そして、あたし達全員が尊敬した監督は
洛山高校バレー部から去った。
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