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猫王子と犬平民

第11章 猫王子と文化祭


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「お前ナメられてるな」

『いいんだよ、あれくらいで。あんま先輩後輩でギスギスしたくないし。先輩は敬うけどさ、後輩は可愛い後輩だよ』

「ふーん?それより次、どこ行くッスか?」

奈央「あ、赤司君」

「あぁ。すまない、そろそろ僕達はバスケ部の方へ行かなければならない。1時間もあれば帰ってくる。それまで自由行動だ」

『自由行動って…部活でも遠足でもないんだし』

「赤司君はそういう人じゃないですか。それより、これからどうします?」


奈央と赤司が行ってしまったため、4人が残ってしまった。どこに行くって?


『それはもちろん、バスケ部ブースでしょ!!!』

「そういうと思ってたッス!青峰っち、1on1しよう!」

「はぁ?やだよ、めんどくせぇ。それにお前この前負けたばかりじゃねーか」

「だからリベンジッスよ!」


ワイワイしながら(主に黄瀬涼太1人で)体育館へ向かう。バスケ部のブースはフリースロー対決と、ゲーム形式の出店内容だった。


『やっほー!呼ばれて飛び出てじゃじゃじゃじゃーん!皆のアイドル、ちゃんだよ☆』

奈央「お客様、当店では不審者の入店は硬くお断りしてますんで、お引き取り願えませんか」

『あ、ウソウソ!!ごめんなさい!だからそんな冷たい目で見ないで奈央ちゃん!いや、奈央様!!!』

「面白いッスね、2人とも!」

奈央「…やらかした…ほんまやらかしたで…のせいで関西の血ィ見せてもうたやないか!!黄瀬君の前では可愛らしくありたかったのに!!!(小声)」

『奈央、奈央にそれは無理難題だよ(小声)』

奈央「誰のせいやと思てんねん!(小声)」

「?どうしたんスかー?」

奈央「なななな何でもないで!なぁ!」

『…そうだねー(棒読み)いだっ!』

奈央「おほほほー」


無理に取り繕わない方が奈央らしくていいのに。
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