第5章 *the fourth would
無事、資料も作り終わり、午後の仕事も終えて私は帰路についていた。
集中が切れかけるのを感じながら歩いていると前方に一松を見つけた。
「どうしたの?こんなとこで」
駆け寄り、顔をのぞき込む。
「…買い物に来たついでに」
「迎えに来てくれたの?」
「…うん」
伏せた目で頷く彼に自然と顔が綻ぶ。
「ありがとう」
「…別に」
ふたりで並んで歩く。
繋いでいる手は温かい。
「…あ、そうだ…」
「ん?」
「おかえり、凛」
「…ただいま!」
彼とこういていられるだけで、私は幸せだ。