第4章 教えてあげる<大久保利通>
もう、我慢できない。一際動きを強めれば、抗えない波が押し寄せる。
「あ、いや…ッ。大久保さん、わたし…ッ」
「…っ」
「あッ…あぁぁッ」
電気が走るようなビリビリとした快感に身を委ねて。二人はぎゅっと抱き合ったままで、果てた。
「ん…」
余韻に浸ってぼうっとするに、大久保が優しく口づける。髪を撫でると、とろんとした瞳が嬉しそうに細くなる。
「ごめん…気遣えなかった」
「いえ、私も…気持ち、良かった…ので」
さっきまであられもなく乱れていたというのに、はその言葉を真っ赤になって囁いた。
「大久保さん、ごめんなさい。皺に…」
ずっとがしがみ付いていたせいで、大久保の官軍服に皺が寄っている。
「気にしなくていい…すごく、可愛かったから」
自分に必死にしがみ付いて乱れるの姿が忘れられない。
官軍服を着直そうとしているに手を貸しながら、大久保は情事の間気になっていた事について口を開く。
「やっぱり、そのスカートは封印」
「え、でもせっかく」
大久保さんとのお揃いなのに。
気落ちしたように目を伏せるに、大久保は微笑んだ。
「下だけ、作り直せばいい。俺と同じようなズボンでもいいし」
「ズボン、ですか」
「そう」