第13章 気まぐれ…?
「ごめん、迷惑かけたな」
迷惑なんてとんでもない。
「…それ…」
「え?」
「俺がやるから…寝てて良いよ」
「でも…」
これはマネージャーの仕事だし。
「やるから」
「…ありがとう、研磨くん」
洗いものを半分託し、近くの机に突っ伏す。
最早部屋に移動するのすら面倒くさい。
…ん?…部屋…?
そういえば私はどこで寝るんだろ。
まぁ、良いか。
「おーい、研磨」
「クロ煩い」
「お、悪い。
つーかお前が手伝うなんて珍しいな」
「うん…俺もそう思う」
「手伝おうか?」
「うん」
「そういやもうじき風呂の時間だってよ。
一緒に入ろうぜ」
「え…やだ。
そういうの…学年ごとじゃないの?」
「まぁ、そうだけどよ」
「波瑠…終わった」
ユサユサも身体を揺する。
「ん…分かった」
少し寝たから頭がすっきりした。
「ありがとう、研磨くん」
「…別に」