第55章 ハプニング
「………分かりました」
「え?本当に??」
自分で言い切った癖に、俺の発言に目を丸くする。
「はい。
ただし、条件が2つあります。
1つ、この部屋で絶対に騒がないこと。
2つ、皆が帰るタイミングで必ず帰ること。
これが守れないようでしたら…」
「守る守る!約束だ!」
「俺も当然残るよ。
るぅが心配だからね」
「あー、俺は……一応残るわ。
こいつの手網握っとかなきゃだしな」
「俺犬じゃないし!」
「はいはい、そうだな」
「じゃあ、話が一段落したところで月島、波瑠さんの容態話して貰っても良いかな?」
あんまり長い間多くの人を借りる訳にはいかない。
「はい。
まず症状は、発熱と頭痛です。
熱は38度ありましたが、氷枕と波瑠さん手持ちの解熱・鎮痛剤で現在37度にまで下がりました。
回復は時間の問題だと思います」