• テキストサイズ

【ハイキュー‼︎】女王と月

第54章 スペシャリスト


ドゴッ、と強烈な音が体育館にこだまする。


スキール音が消え、声が消え、コンマ数秒だけ音が全て消えた。


その数秒は長く感じられた。


皆顔を見合わせ、そして得点版へと視線を走らせる。


異様な静けさを保ったまま、パサッと静かに得点版が捲られた音がした。






「「っしゃァ!!」」


「「あー、くそ」」


刹那、体育館を揺らす大きな音。


喜びと悔しさの音。


「うぇーい、俺達の勝ちだな、木兎」


「くっそぉー!!」


「ふん、どうせマグレでしょ。

飛雄が俺に勝つなんて有り得ない」


「マグレじゃねェだろ、実力だ。

俺達のな」


「岩ちゃんってばいつから飛雄の味方になったの!?」


「俺は元から誰の味方でもねェよ」


「勝ちました!勝ちましたよ研磨さん!

見ました!?」


「知ってる…」


「くっそぅ…影山に負けた…!」


「はん、どうだ」


「次は負けねェ!」


「次勝つのも俺だ!」
/ 588ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp