第47章 雑談 from 梟谷
「これじゃどっちが先輩だか分かんないよね〜」
「さーるー、笑うな!」
「笑ってないってば!」
「んで木兎よ、青城の連中は他にどんな話をしてたんだ?」
「ちょっと木葉さん」
「それはだなぁ…」
「…もう俺知りませんからね。
俺少し確認したいことがあるんで席外しますね」
関わりたくないし。
「おー。
迷子には気をつけろよー」
「木兎さん、一体俺のこといくつだと思ってるんですか。
迷いませんよ」
「迷ったら連絡寄越すんだぞ」
「(だから迷わないって)
…はい、分かりました。
その時は迷惑かけます」
「おぉ、任せなさい!」
むしろ探しに来た木兎さんまで迷子になって大変なことになりそう。
万が一迷ったら、申し訳ないけど波瑠さんに頼ろう。
波瑠さんには頼ってばかりで気が引けるけど。
それでも木兎さんに迷われるよりはマシだ。
ごめん、波瑠さん。
そうなったら迷惑かける。
と、内心深く謝る赤葦であった。