第34章 偶然
「あの、そのことなんだけど」
おもむろに清水先輩が口を開いた。
「波瑠ちゃんにはあとで言おうと思ってて、他の皆には昨日話したことなんだけど。
新しいマネージャーを今勧誘してるの」
「新しい、ですか?」
「そう。
もう1人増えてくれれば波瑠ちゃんの負担もいくらか減ると思って。
どうかな?」
「そうですね。
それならなんとかなりそうです」
「明日また勧誘に行くつもり。
頑張って勧誘するからね」
「はい、お願いします」
「じゃあ決まりだな。
頼むぞ、柏木」
「分かりました」
全力でサポートすると言った手前、やはり断れない。