第24章 変化
「そっ、そんなこと分かっていますわっ」
だったらなぜそれを言った。
「あなたなんかにつきまとわれて、蛍くんもきっと迷惑してますわ」
「それ憶測だよね」
根拠のない言葉は信じない。
それに蛍は嫌なことは嫌だとハッキリ言う。
流されたとか、気を使ってとか、そういう理由で遠慮したりはしない。
「蛍くんがお優しいから言わないだけですのよ!」
ここまで来るとあっぱれだな。
自信過剰も良いとこ。
第一、他人に指図されるのは1番嫌いだ。
別に私が誰と関わろうが、それは私の自由だ。
他人にとやかく言う権利はないし、その筋合いもない。
従う気も全くない。
ていうかもう戻っても良いかな。
時間のムダとしか思えないんだけど。
「決めましたわ!
わたくしもバレー部のマネージャーになりますの。
そして誠心誠意蛍くんに尽くさせて頂きますわ」
いや、それなら蛍単体じゃなく部員全員でしょ。