第19章 過度なスキンシップ
夕方。
土日の練習試合は幕を閉じ、皆バスで帰る時間帯だ。
「波瑠ちゃん、またいつでもメールしてね」
「彼氏出来たら報告してよ〜」
彼氏とか興味ない。
「なんか凄い好かれてるな、他校の女子に」
澤村先輩はなんだか嬉しそうな顔をしている。
一体何が嬉しいんだか。
「というかそこ触るの止めて貰えません?」
皆から見えてないのを良いことに、触りたい放題だ。
「良いじゃん、良いじゃん。
しばらく触れないんだし、触り収め!」
「そんな言葉はありません」
スルッと2人の間を抜ける。
「あれ、でも昨日お風呂で触った時より縮んでない?」
「ひょっとして、そういう系のブラつけてるとか〜」
男子が居てもお構いなしだ。
皆顔赤くなっちゃってるし。
「でもこの弾力が良いんだよなぁ」
「柔らかさもあるしね」
はぁ…なんか面倒くさい。
「今度のちゃんとした合宿では恋バナ聞かせてねー」
「絶対だよ!」
そう言ってバスに乗り込んだ。