第17章 勧誘
「 “ ただ(無条件)” でお願いしますね」
「……おう」
「あーっ。
研磨さん達だけ狡いっすよ!
俺も交換してくださいー」
「リエーフ、お前練習は?」
「こっ、交換してくれたら戻ります」
「てな訳だ。
悪ぃ、してやってくれ」
「それは別に良いんだけど」
「やったぁ、あざーっす」
「今回のメンバーの中で1番新人かつ発展途上なのがリエーフくんだからね」
「待っててください!
すぐに音駒のエースになってみせますからっ」
ドン、と強く胸を叩いた。
「逆に言えば1番下手ってことだけど」
「ガーーン…」
「お前、相変わらず性格悪いな。
上げてから落とすって」
「黒尾さんには言われたくありません」
「おーおー、言うね」