第1章 まぁ普通こんなのってないよな
うちは今日も深夜におそ松さんの夢小説を読み漁っていた。
深夜まで起きてたらお母さんがうるさいんだけどなんとかバレずに読む事が出来ている。
うんそう。そんな夢小説を読み漁るうちは普通の女子とは違う。でもBLが好きなわけではないから腐女子ではない。
…オタク系女子だ。
やっぱり二次元って最高♡
この世には実現出来ない存在。
そんな人に限ってギャップがあったりとかカッコ良かったりとか♡
そんな魅力溢れるキャラとヤる妄想を叶えてくれるのが夢小説。
夢小説を書いてる人も尊敬するし
夢小説を産んだ人も尊敬する。
とにかくうちに夢をありがとう♡
…ってこんな心の声周りに聞かれたらドン引きどころではない。避けられるを通り越していじめられそうだ
てか…いいよなぁこの小説の女の子は。
っていうか名前はうちと同じなだけで
見た目が可愛いとか友達多いとか。
うちには持ってないものたくさん持ってる。
多分うちは一生そんな風にはなれないだろう。
体型もドラえ○んだし。目も二重まぶたではなく一重まぶたで細い。
肌も白いとは言えない。
そのおかげで彼氏なんていたことない。告白されたこともしたこともない。だからこんな小説みたいにキスもHもしたことない。
いつも気にしないでいたけど。
整形でもしてやろうかなとか思う。
そう思えば思う程見てられなくなって携帯の電源を切り、そこらへんに投げたら急に睡魔が襲ってきた。
…ダメだクソ眠いな…我慢出来な…
そしてうちは完全に眠りの世界に入り込んでしまった。