第15章 OUTGOING-去っていく-

「どういう事？姫凪は
兄ちゃんは彼氏じゃないって
言ってた
どういうつもりで
姫凪を弄んでんの？」

蛍が俺を睨む

「口に気をつけろよ？
弄んでる？誰が？
本気だよ。俺は
姫凪しか
好きじゃねぇし」

「じゃあなんで
他の女の所
行ったまま帰って来なかったの？
彼氏のフリってなんなの？
理解不能。
僕なら絶対しない
姫凪が泣く位なら
誰かが泣けばいいと思う」

蛍の言葉が胸に突き刺さる