白昼夢第2幕【太陽の出づる場所】月島明光[®18]
第1章 ANOTHER STORY-もうひとつの物語-
俺の声をかき消す
大きな怒鳴り声
ビクンと身体を揺らして
『明光くん!行って!!
見つからないで!じゃあね!』
それだけ言って
部屋に向かって走っていった
言われた通りに見つからないように
物陰に隠れ
戻った姫凪を見る
「姫凪?何してるの?!
そんな事だから!マコトの半分も
上手くならないのよ!ダメな子!!」
姫凪を睨んで大声で怒鳴って
ため息をつきながら
首を左右に振る
ダメじゃねぇよ。
姫凪はいー子だよ。