第1章 ANOTHER STORY-もうひとつの物語-

なぁ？姫凪？今何してる？

なんて
今ならLINEでも電話でもしてるけど

連絡手段なんか無いから
心配するだけ。
これは仕方ねぇよな

「ねぇ、兄ちゃん？
姫凪が来ない。何か聞いてる？」

さすがの蛍も心配してて

「風邪でも引いたかな？それなら母さんに
家を聞いて見舞いに行かないとな」

「え…僕はいいよ…兄ちゃんだけ
行ってきたら…？」

「蛍は姫凪の事
心配じゃないのか？」

「アイツは兄ちゃんだけの方が
喜ぶんじゃない？
僕ら仲良くないし」