• テキストサイズ

白昼夢第2幕【太陽の出づる場所】月島明光[®18]

第4章 DENY-拒否-


狭い箱の中の
お婆ちゃんを私はただ見つめてた

笑ってるようにも見える
泣いてるようにも見える

ただ眠ってるだけのようで
触るとヒンヤリしてて

ガヤガヤしてる
お葬式の会場の中
私とお婆ちゃんの周りだけ
音も何にもなくなったようだった

「いつまでそこに居るの?
親戚の方々にご挨拶なさい。
マコトはきちんとしてるのに
貴女は本当に………」

久しぶりに聞くママの声に
懐かしさはなかった

『ゴメンナサイ…ママ……』

私の返事はいつも同じ
これにも懐かしさは無い
/ 1320ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp