白昼夢第2幕【太陽の出づる場所】月島明光[®18]
第20章 TINY-ちっぽけな-
何時になるか分からないから
"またな"とだけ言って
電話を切って
上司の元に急いだ
「月島、実家だっけ?」
「はぁ。実家のが
金貯まるんで…何でですか?」
「本社が人欲しがっててな」
はい?本社って…
「出張?ですか?」
東京じゃん。
「あ…いや……」
ウソ。まぢでない。
出張でもキツいのに
転勤て。
「えっと…俺じゃないと
ダメな感じですか?
俺、こっちが良いんですけど…」
せめて結婚するまで。
いつでも逢いに行ける距離に居たい。