第1章 アニキの元カノ
『ねぇ!キミ達強いの??
キミとか小さいのに!』
「うぐ…っ!小さくても
おれはとべる!!」
チビが姫凪の前に仁王立ちに
なって言い放つ
『へー!!凄い!小さいのに!』
「君の方がチビでしょ?
てゆっか煩い」
チビの言葉に素直に反応する布施の
頭を抑える
『ヒドイ!蛍くんの為に
敵の情報収集を………』
「余計なお世話」
こんな大っぴらなスパイとか
即座に捕虜だよ
ホント頭悪過ぎる
勉強以外の思考能力
小学生なんじゃない?
『うー…蛍くんのバーカ!メガネー!
もう喋ってやんないよーだ!』
あぁ、態度も小学生。
「ハイハイ。さっさと帰りなよ」
『蛍くんとは喋んない!忠くんと……
黒とオレンジくん!ばいばい!』
布施がガキ丸出しで去っていく
「いいの?ツッキー?」
呆れた声の山口
あんまり心配した様子じゃないのは
いつもの事だから
どーせ明日にはまた
いつも通りなんだから