第2章 過去
蛍くんの家でご飯を食べて
おばさんと話して
蛍くんに送って貰って帰る
これもいつも通り
明光くんが実家にいた時から
これは変わらない
「なんでいつも僕が…」
なんてブツブツ言いながらも
いつもチャント送ってくれる
本当にチョット嫌いとか思って
ゴメンナサイ
随分と背の差がついた
蛍くんを見上げる
「ナニ?」
『蛍くんおっきいよねー
明光くんよりもおっきい』
「…布施バカっぽい。
それに…ま、いーや。」
何か言いかけて止める
『ね、また明日も一緒に
学校行こうね?』
「はぁ?なんで?」
『え?なんでダメなの?』
「子供じゃないんだから…」
『蛍くん夕方姫凪の事
ガキッていーましたーぁ!』
ドヤッて返すと
「…ホント…変わらなすぎて
呆れるよ…」
と、ため息をつく
『蛍くん?』
「もう、勝手にしたら?」
『うん!!』
蛍くんの手を取って
暗くなった夜の道を歩く
つまんない家に帰るのも
蛍くんが一緒だったから
私は笑ってられたんだよ?
ホントだよ?