第1章 アニキの元カノ
『蛍くん!忠くんと一緒に
バレー部入るんでしょ?』
「うん。まさかキミまでバレー部に
マネージャーで入るとか言わないよね?」
『あ、それもいーね!』
「良くないから」
『蛍くん最近益々冷たくなってない?』
「普通。布施が
バカみたいに懐きすぎなんでしょ?」
『そうかな?別に普通だけど』
「あっそ。で?やるの?マネージャー」
『バレー詳しくないから止めとく
迷惑かけたら悪いし。
あ!でも応援は毎日行くからね!』
「ハァ!?そっちの方が
迷惑なんだけど!?」
『ひどっ!蛍くんの応援してあげない!』
誰がしてくれなんて頼んだの?
独りよがりで恩着せがましい所が嫌い
「煩くなくて大歓迎」
『か、か、可愛くない〜〜!』
「だから190近い男に可愛さ
求めないでくれる?」
布施にため息をついて
バレー部への入部届を出しに行った