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白昼夢第1幕【三日月の満たし方】月島蛍[®18]

第5章 涙の温度


布施を壁に追い詰める

「ねぇ?まだ言わないの?」

早くこの痛みを止めて

「行き止まりだね、そろそろ言いなよ
僕に言う事ないの?あるよね?」

一言。キミのたった一言で。

「布施、おかえり」

僕の痛みの連鎖は止まる

「まだ?聞こえてないのかな?
布施、待ってたよ、おかえり」

わかってる。
何もなかったなんて
都合のいい事が
無い事くらい。
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