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白昼夢第1幕【三日月の満たし方】月島蛍[®18]
第5章 涙の温度
布施の家に明かりは点いてないけど
なんとなく居る気がして
玄関のドアに手をかける
引くとゆっくりドアが開いた
小さい靴が乱雑に散らばって
鞄が無造作に放り投げられてる
もう一度携帯を鳴らすと
バイブ音がリビングから微かに
聞こえてくる
早く会って抱きしめたいけど
正直怖いんだ
君を見るのが
アニキの香りを纏ったキミを
抱きしめるのが怖くて仕方ない
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