第5章 涙の温度
「アレ?月島ー、姫凪は?」
うるさいな。
キミはレシーブでもしてなよ。
「あ、ホントだ布施さん居ないじゃん」
この人いつの間に名前を?
「なんだ?姫凪ちゃんに
なんかしたんですか?コラ?」
残念ながらなんにも
させてもらってませんよ。
「オイ。そうなのか?姫凪が
可哀想じゃないか?」
王様、キミまだ姫凪とか。
馴れ馴れしいんだよ。全く。
「こらこらー。止めなさいよ?
それにしてもどうした?
布施は用事か?」
そう。キミだけ足りない。
ホント。いつの間にか
ココにまでキミが浸透してる