第5章 涙の温度
「こんな事」
布施の唇を奪った
まではいいんだけど
『蛍くん?あのコレって…』
ま、そうなるよね?
なんか止まんなかった
「なに?昔はよくしたでしょ?」
仲直りのチューだって。
こんなバカな言い訳とか
僕の頭までガキに戻ったのかな?
『えっと…今のは仲直りのチュー?』
いや、キミのが移ったのかな?(笑)
「他の意味のチューだと思ったの?」
思ってくれた方が嬉しいんだけどな
『思ってない…よ
仲直りしてあげなくもない…』
ふーん…今のウソでしょ?
チャント意識してくれるんだ…
「仲直りしなくていいんだ?」
僕を【男】として