第4章 たかが恋?
「わかってるって
嫌われたくないからな」
手をハンドルに戻して
明光くんが言う
『嫌うわけないじゃん』
チラリと明光くんの横顔を見て
ポツリと呟いた
『ごちそーさまでした♡』
明光くんオススメのパスタを食べて
お腹を擦る
「おー♫また来ような?」
『ほんと?嬉しい!また来たい!』
「姫凪が来たいなら
いつでも連れてくるって」
優しい笑顔を向けてくれる
明光くんに
来る前に抱いてた不安はスッカリ消えて
申し訳ない気持ちさえしてくる
何かされるかもとか
疑ってゴメンナサイ。
「姫凪〜もう帰る?」
時計を見ると、まだ少し早い気もする
でも蛍くんと早く帰るって
約束したし
帰ろうかな…