第16章 隔て顔
少し気まずい空気が流れる
信じてるけど
改めて言われると
少しは気に掛かるだろう?
そんな俺のモヤを
破ったのは
『マコトちゃん?
蛍くんはクールに見えて
絶倫だし
スイッチ入ったら
明光と同じで
泣いても止めてくれないけど!』
「変な暴露止めてね?
僕はこう見えても………」
蛍の言葉じゃなくて
『約束は守る
カッコイイ男の子なのよ!
蛍くんが泣かさないって
言ったら泣かさないの!
だから姫凪は
なーんにも不安じゃない!
それに姫凪が明光を
好きなのは
明光くんが一番知ってるもん!
不安になんかしないもん!
ねー♡』
姫凪の真っ直ぐな笑顔