第4章 たかが恋?
あ!でも!
『蛍くん一昨日、姫凪の事
嫌いって言ったよ?』
うん、あれは冗談じゃなかった
「…あぁ。あれはゴメン…
キミがあんまりワガママ言うから
言っちゃっただけ…で。
嫌いだったら…あんな事しない…」
『あんな事?』
「はぁ…こっち来なよ…」
蛍くんが私を引っ張って
自分に引き寄せる
『蛍くん?』
目が合った蛍くんが
少し笑って
唇を重ねてきた
『…!?』
「こんな事」
嫌ってない事を伝えるのに
これはやり過ぎ…です…
これじゃまるで………
蛍くんが私を…って
思っちゃうよ…
でも私はまだ明光くんの事が
好きだし…