第13章 花恥ずかしい
部屋は決めた
部屋に向かい入るまで
あと数分
それさえ待てなくなりそう
さっきから容量増しっぱなしの
自身の位置を
コソッとなおして
更に姫凪に触れようと
手を伸ばすと
『マテ。(笑)』
姫凪がクスクス笑いながら
その手を止める
「俺は犬か!!
見透かすなよ!恥ずい!」
止められた手を
振り払うと
『同じ事考えてるから
分かるだけ♡早くお部屋行こう?
早く明光で満たして…
手、離しちゃイヤ…
繋いで?ね?』
白くて細い手を
俺に差し伸べてくる
「離すかよ。
ここまでどんだけ
我慢したと思ってんの?
イヤ、つっても離さねぇ
姫凪…おいで」
その手をキツく握って
エレベーターに乗り込んだ