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白昼夢第1幕【三日月の満たし方】月島蛍[®18]
第12章 労苦
暗闇に浮かぶ蛍の名前を
擦って電話をかける
〈ナニ?〉
冷たい声。
でも大好きな
蛍の声
『蛍…姫凪……』
〈うん。それは分かる。
用事なに?眠いんだから
早くして〉
『あのね…えっと…
姫凪…近くに居るの
あい…たい…蛍…出てきて…』
上手く声が出ない
あんなに頑張れって
言って貰ったのに
涙とか
意味わかんない
泣くな。私。
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