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白昼夢第1幕【三日月の満たし方】月島蛍[®18]
第12章 労苦
「はいはーい。
そっち着いたら
なんかお礼するから」
〈別に期待してねぇから
要らないですぅー
それより姫凪に頑張れって
伝えといて―〉
明るいクロの声が漏れて
姫凪にも聞こえたのか
『頑張らなきゃ』
前を向いた姫凪が
ポツリと呟いた
「姫凪、大丈夫か?」
森然の前の長い階段
その近くに車を止めて
姫凪に聞く
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