第9章 羅睺
「ま、泣き顔見れたから
今日はいーや…また明日ね?」
フラフラと部屋に戻って
お布団をかぶる
涙止めなきゃ
明日お目目腫れちゃう…
蛍に心配かけちゃだめ
蛍がマコトの事知ったら
喧嘩になるかもしれない
もし怪我とかしたら
大好きなバレー出来なくなる
守らなきゃ…私だって…
蛍を…守れるよね
戦えなくても
盾にはなれるよ
頑張る。傷付く事なんか
どうって事ないよ
大好き…蛍……。
痺れた足を抱えて眠りに落ちる
早く夢へ。
早く朝へ。
愛しい人に逢いたいと
願いながら
魔の手に
蛍が迫ってるとも知らないで