第3章 3 キスから始まる #黒子テツヤ
黒子side
目を開くと、ゆったりと揺れる“何か”がありました。
なんでしょう。気になって、それを掴みました。
『わっ?!』
掴んだと同時に、可愛いが頭上から聞こえました。
『もう!びっくりしたでしょう?』
ちょっと頬を赤らめて僕を見下ろしたのはさん。
ああ、なるほど。
僕はどうやら、さんに膝枕して貰っていたようです。
そして、僕が掴んだ“何か”はさんの胸でした。
黒子「すみません。」
僕は手を離します。
『思ってないでしょ』
黒子「すみません、正直…滅茶苦茶柔らかかったです。」
そう言うと、さんはまた顔を赤くした。
黒子「あれ…ここ部室ですか?」
さんの胸や顔であまり見えないものの、
ちらちら見える天井が体育館の物ではない。
『うん。今は皆練習中。突然倒れたからびっくりしたんだからね?』