第5章 真愛 × Blue。
とある生放送の音楽番組でのスペシャルライブ。
Love so sweet からの、愛を叫べ。
メインのステージは二つ。
その2つのステージをつなぐ、三本の花道。
Love so sweet を歌い終え
キューピッドの矢を放つと派手にキラキラの紙吹雪が噴射されて。
俺達もまた
キラキラのアイドルスマイルで歌い出す。
中盤
二手に別れて花道を通り
ひな壇の観客席近くで立ち止まり
中央のメインステージへ移動。
曲は最後までそのステージで歌うはずだった。
が、しかし。
ここで、総合演出松本が指示を飛ばす声が
イヤモニから聞こえてきた。
「翔くん、リーダー。
中央花道から前ステに移動」
指示どおり前ステージに移動した翔くんと俺は
観客が悲鳴をあげるほどの
腐要素たっぷりのイチャつきを見せる。
「キャーーーーー♡」
「True love 間に合わない。
翔くん、リーダー、2カメに振って。」
「「えっ?!」」
2カメが追ってるのは
松潤
相葉ちゃん
ニノ
の三人。
俺と翔くんは
4カメさんを手招きし
どーぞー!
とばかりに大袈裟なジェスチャーを振る。
相葉ちゃんとニノの
何がなんだかわかんないといった引き攣った笑顔が2カメにアップで抜かれた。
♪泣きながら笑え〜♪
「相葉くんとニノでトゥルゥーラブ、行けッ!」
「「行けッッ!!」」