第3章 嫉妬 × Purple。
「潤くんは優しいよ?」
「ニノ…」
ニノがそっと俺の肩に凭れてくる。
「だって、ほら
こんなにも安心する…」
穏やかな表情でそっと目を瞑るニノに
俺は思わず、キスをした。
やっと
やっと俺のモノになってくれたね。
カッコよくて
頭がキレて
ちょっと横暴だけど
ホントは優しくて
そんな潤くんを
俺はずっと好きだったんだよ?
潤くんは
俺が持ってないものを
沢山持ってた。
だからね
ずっとずっと欲しかったの。
もう誰にも渡さないからね。
総ては俺の計算通り。
その綺麗な横顔も
尖った男らしさも
お母さんのような優しさも
潤くんの全てが
全部、俺のモノ。
☆END☆