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誰も知らない。【気象系BL】

第3章 嫉妬 × Purple。


ニノの服を水洗いして
俺もシャワーを浴びた。
洗濯機を回してる間に
近所の24時間スーパーに砂抜きされたしじみとジャガイモとゼリーを買いに行く。

家に戻ってきた時には1時を回っていた。
ニノはぐっすり眠ってる。
顔色も随分良くなった。


「おやすみ、ニノ」


頬にチュッとキスをして
俺はリビングのソファーで毛布に包まって眠った。






「…くん。 潤くん。」


俺を呼ぶ声に目を開けると
Tシャツにパンツ姿のニノが申し訳なさそうに突っ立っていた。


「バカ!お前そんな格好で風邪引くだろ!」

「でも、俺の服…」


掛けていた毛布でニノを包み
ソファーに座らせた。


「具合は?」


「頭はちょっと痛いけど…平気。
迷惑かけてごめんね。」

「そんなんいいって。
今、ニノの服取って来るから。」



乾燥室から戻ると
『洗ってくれたの?』と
また申し訳なさそうな顔をするから
『汚れたまんまの服着て帰るわけにいかないだろ?』
と言ったら
また『ごめん、』と俯いた。



「朝メシ食うだろ?
つーか、食え。」


空っぽの胃にも優しいものをと
おじやとしじみの味噌汁を作った。


「二日酔いにはしじみの味噌汁が最強だって知ってた?」


「え、知らなかった…」




俺が作ったものをゆっくり口に運ぶ姿を見て安堵する。

毎日こんな風に朝を迎えられたら…
なんてな。
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