第2章 創造 × Yellow。
「智くん、何創ってるの?」
「んー、人?」
音楽番組の特番で
出番までの間の待ち時間に
大野さんがまた粘土で何か創ってるのを
翔さんが興味ありげに見てる。
「今度のアルバムの曲?」
後ろからヒョイっと顔を出した相葉さんのデコをパシッと叩いた。
「見んな、あいばかっ!」
「ニノ、酷いっ!」
「珍しく捗ってんじゃん?」
「あっ…!」
反対側から顔を覗かせた J にノートを奪われる。
「エッロ…」
J がニヤリと笑った。
チラッと目をやると
粘土を弄る手を止めてた大野さんと目が合った。
ニコッと笑いかけて
もう一度ノートに目を向ける。
書きかけの歌詞に込めた想い。
きっとあなたにはバレてしまうよね?
“どうしてだろう あなたの指が
ワタシだけには 汚く見えてるの。
だからお願い そのキタナい指で
私のカラダそんなに なでないで。”
☆END☆