• テキストサイズ

誰も知らない。【気象系BL】

第19章 アイドル探偵


テーブルの真ん中に置かれた煉瓦色のケーキの箱を5人でぐるりと取り囲む


「…開けるぞ?」


他の4人が息ピッタリに同時に頷くと
深呼吸を一つして、ケーキの箱に手を伸ばした


「せーの…!」


思い切ってガバッと開けた、宝石箱
その中には予想通り、美しい姿形の5種類のケーキが鎮座してる


「「「「美味そー!!」」」」


美味そうなんじゃなくて美味いんだよ!
間違いないんだよ!
歓喜を上げるメンバーに


「たわけー!」

「「「「 ?! 」」」」


一喝してやると、それはピタリと止んだ
リーダーである俺の鶴の一声は効果てきめんらしかった(と、思っておく事にする)


「皆の者! 心は決まったな?
では行くぞ! せーの!」

「「「「「 コレ!! 」」」」」


5人が一斉に食べたいケーキを指指した
翔くんは、チーズケーキ
相葉ちゃんは、ガトーショコラ
松潤は、プリンケーキ
ニノは、フルーツタルト
俺は、チョコレートケーキ

なんだよ、みんなバラバラじゃん!
嵐はなんて平和なんだっ!


「やったね!被りナシ!」

「よっしゃあ!食おうぜぃ!」


翔くんと相葉ちゃんがケーキを取り分ける


「コーヒー飲む人ー?」

「潤くん、手伝うよ」


末っ子二人がコーヒーを淹れてくれて
各々が席に座り、手を合わせた


「「「「「いただきまーす!」」」」」


チョコレートケーキに一刀目を入刀しようとした、その刹那


「大野さん、ちょっとすみません!」


なんか俺だけスタッフに呼ばれた…(泣)
/ 181ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp