第1章 最底辺だって、幸せは身近に
さて、一息ついて荷物整理を始めますか!
「着替えは、脱衣所と寝室の二箇所でいいかな」
それぞれに案内して、引き出しを空ける。
もともと、一人じゃ余るサイズを使ってたからスペースはすぐに作れる。
「それ、みんなとお揃いのやつ?」
色違いで着てるやつだ。
「うん。服、そんなに持ってないから」
「じゃあ、今度私が買ってきたら、着てくれる?」
「え…悪いよ…」
「なら、一緒に買いに行こうよ。私のも選んでくれたらうれしいな」
「雪菜さんの服を、僕が?」
「チョロ松の好みとか知りたいし」
「好きなの着てくれるの?!」
「変なのはやめてよー」
チョロ松がやけにうれしそうにしてる。