第16章 大運動会
私からバトンをもらった中島くんは、
驚異的なスピードで他チームとの差を縮めて行った。
続く山田くんたちも
全速力で走った。
そしてアンカーの山口さん!!
「山口さーん!頑張ってくださいっ!!」
なんと最下位だった緑チームは、
4位の赤チームを抜き、3位のピンクチームを抜いた。
なんと、最後の最後で青チームを抜き
リレーで2位になれた!!
みんなで喜ぶ。
「ご! ごめんなさいっ!
私が転ばなければ…!」
そうだ、転んだんだった。
今頃ジンジンしてきた…!
長瀬「ちゃん大丈夫なの!?
よく見たら血だらけだよ!?」
知念「僕が救護室連れてってあげる!」
知念くん!?どこにいたの!?
山田「いや、知念はチームに戻れ。
俺が連れてくから!
ちょっと消毒してもらってきます!」
チームのみんなに伝えてから、
山田くんは私の腕を掴んでゆっくり歩き始めた。
山田「歩ける?」
「うん、ゆっくりなら大丈夫…って、わっ!!」