第1章 両親の計画
◯◯「えぇーっ!?何で勝手に旅行に行くとか決めてんのー?」
メロス‥じゃなくて私は激怒した。
両親から夕飯を食べている最中にとんだ爆弾発言をされ、思わず飲みかけていた味噌汁を吹き出しそうになった。
◯◯「そんな話聞いてない!私は?連れてってくんないの!?」
母「残念だけど、予算の関係でパパと2人で行くからお留守番よろしくねー!」
お母さんはニコニコ笑っている。これは絶対に残念がっていない感じだなー。
父「ごめんなー!可愛い娘を1人残して行くは心苦しいけどお前も良い大人なんだし1ヶ月位父さん達がいなくても大丈夫だろう?」
‥1ヶ月ってどんだけ海外で羽伸ばして来ようとしているんですかこの両親!!
というかどこからそんなお金が出てきたの?
◯◯「えっ、その間この家に私1人って事?」
この家には、私と両親しか住んでいない。
本当はお兄ちゃんが2人いるんだけど社会人になった途端一人暮らしをしていて中々帰ってこないのだ。
まあ、1人でも大丈夫かー。家事だってなんだかんだで出来るし。
母「あ、そこはちゃーんと松代ちゃんにお願いしておいたから大丈夫!松代ちゃんがね、いつもニート達がお世話になってるからって旅行行ってる間は◯◯の面倒見てくれるってー!」
うちのお母さんとおそ松くん達のお母さんは、私達がこの町に引っ越してきてからずっと仲が良い。
だからこうやって何かあった時はお互いに助け合ったりしている。
◯◯「別に1人でも大丈夫なのにー‥。」
母「因みに出発は明日でーす!だから明日から松代ちゃんの家でお留守番よろしく!」
◯◯「‥はーい。」
そんな風に言われたらもう従うしかなかった。