第34章 『いつも貴方がいた』その後のふたりの生活③~櫻井×二宮~
みんなの視線が一斉にカズに集まった。
ゲームから顔を上げた彼は、
「いいんじゃない?それで」
と言った。
言った後に、それがあまりに素っ気なかったことに気が付いたらしく、
「きっとさ、ファンの子達、大喜びだと思うし。やろうよ!翔ちゃんとJの...」
そう言い直した。
ユニットは4組が限界かな?っていう感じになり、もうひとつのペアは...?
真っ先に意見を言ったの他ならぬ俺。
「ニノと相葉くんが、いいんじゃない?」
って...
久々のユニットだから、浸透している『大宮』よりも、『にのあい』なのかな?
そう思ったから。
後はとんとんとユニットのチームが決まった。
どんなことをするのか?
コンセプトはどこに置くのか?
など...
それぞれが詰めていき。
打ち合わせとレコーデイングを経て、
今日がその、初めての合同のリハーサルなんだ。
カズから聞いてはいたよ?
ペアダンスの振りが、マジで難しい、って。
でも、初めて見せられた俺は、息をするのも忘れた...それくらいに驚いた。
『....なんだ、これ!?』
これが正直な感想。
ペアダンスというよりは...
そう。
なんだか、マニアックなベッドシーンを見せられているようだった。
唖然とする俺のとなりに、大野さんが来てさりげなく座った。
「....凄いね..これ...」
「えっ?ああ、まあ...そっ、そーだね~」
何だよ?俺...動揺し捲りじゃんか(^^;
そんな俺を、少し笑った大野さんは、
「旦那としては、穏やかじゃいられないよね~♪」
って...
俺はギロリと彼を睨んだ。
大野さんは楽しそうにニヤニヤしながら、
目の前で繰り広げられる、エロいダンスを見ていた。